こんにちは。
「やまとなでしこ」の ひろこ です。(^^)/
去る平成29年7月22日(土)、一般社団法人 東京都消防協会主催による『第2回消防団員教養講座』がスクワール麹町にて開かれ、東大和市消防団からは、ちあき 団員と私の2名で出席いたしました。(^-^)(^-^)
講師には長谷川裕子氏を迎え、『米国危機管理庁“CERT”に学ぶ➖ 緊急時、家庭と地域を守る消防団員になる ➖』という演題で、火災や災害から身を守るアメリカの知恵を学ぶリスクウォッチについての幅広いお話しがありました。
そのひとつには、日本の子供は、親が子供を危険から守る為に近寄らせないことを教え、育てますが、アメリカでは、危険に近づいてしまった時にどうすれば助かるのかを幼少の頃から教え、身を守る術を身につけさせながら育てます。
その背景には国土の事情が深く関わっていて、アメリカでは国土が広い為、助けを求めてもなかなか気付かれにくく、自然と『自助』の意識が高くなるのに対し、日本は隣近所が近く、比較的防犯などの安全性も高いので、自己危機管理の意識力が低い分(?)『共助』が根づいているようです。
また、人間の脳は死に繋がるかもしれない緊急事態に直面すると、理性が何の根拠もないまま、「きっと大丈夫だよ」と脳を騙し、体(行動)を固めて動けなくしてしまうそうです。元々、日本は災害の多い国。災害に直面した時に、理性が行動をストップしようとする事を、自らの意志力(事実の認識)で打ち破り、助かる為の行動を取れるか否かが、生死を分けるカギになるそうです。緊急事態に陥ってから死に至るまでの間に、何か行動を取っていれば死を回避できるであろう時間が5秒から70秒間と教わりました。
その他、「服に火がついたら」「炎からの脱出」「火災から逃げられなくなった時」「女性にぴったりのクリビング(重量物を持ち上げる)技術」「災害時の救急」「傷の手当ての基本」「循環器機能(出血)」「放射能」「支援活動を始める前に」「女性消防団員として心を配る」「心理的応急処理」などなど…駆け足での講演でしたが、参加者には女性消防団員が多く、みんな真剣に受講しており、とても良い勉強になりました。_φ(・_・
長谷川裕子様、ありがとうございました。
今、東京都には98の消防団が組織され、女性消防団員数も増えています。
日本がすぐにアメリカのような、子供の頃からの危機管理教育を取り入れられないにしても、これから私たち女性消防団員が、もっと現実的かつ積極的な危機管理を勉強し、身につけ、地域の訓練等で啓発活動を広げていく必要があるのではないでしょうか?
文末に…
私は長谷川裕子氏の講演はこれで4回目なんですが、毎回、受講後は深く考えさせられます。いざという時、まず自分が危機に直面していることを認識できるのか?その上、ただちに脱出ルートを確保するよう動くことができるか?脳が勝手に出す「私は大丈夫」の言葉に惑わされずにいられるのか?
…ずっと教わってきた地震がきたらまず机の下!だけでは…脱出出来ずに閉じ込められてしまうかもしれないですよね(ㆀ˘・з・˘)
皆さんも、考えてみてください。