こんにちは、「やまとなでしこ」のれいこです。
2月2日日曜日、東京消防庁消防学校にて行われた「第28回消防団員意見発表会」に参加してきました。中澤団長、川島副団長、第1~3分団団長、そし「[やまとなでしこ」3名での参加です(ちなみに中澤団長は発表会の審査員を務められていました!)。
「意見発表会」とは、つまり消防団員の弁論大会とイメージしていただければわかりやすいです。日々の消防団活動や地域への熱い思いや提言を、1人5分の持ち時間で聴衆に訴えかけます。
東京の12支部から1人ずつ12名の発表者は、ベテラン団員から入団して半年というフレッシュマンまで、その顔ぶれはさまざま。ただし皆さん一様に「熱い!」
私が印象に残った発表を少々ご紹 介。
・上野の和田団員は、消防団のイメージや情報が若い人たちに伝わっていない現状から、より積極的な情報発信の必要性を訴えていました。例えば、学生を対象にした消防団の活動体験の取り組みや、webを利用した情報発信の強化など。
・日野の澤田団員は、自分が子供の頃に憧れたのは、法被を着て火事現場に駆けつける街の「かっこいい兄ちゃん達」消防団員であったと。今そんな兄ちゃん達はどこにいってしまったのか!かっこよくて頼れる、そんな存在を強く復活させるべし!と。
・神津島村の浜川団員は、強い風が吹きつける島の気候から、火災を常に心配していること、そして、冬の間毎晩、拍子木を鳴らしながら夜警を行っていることを、淡々と語られました。島ではここ数十年大きな 火災は幸いにしてないとのこと。島での団の活動が、何か目に浮かぶような心に残るお話でした。
そして、最優秀賞を獲得したのは、、、
・玉川の関団員。日本人とイタリア人の両親を持つ、なんと19歳の青年です。日本の消防団に所属しながら、イタリアに帰省の際には、イタリア版消防団を調査してくるという勉強家。イタリアの消防団は、企業の協力を得ている点、また各団員が基本的な防災の知識・技能に加えて専門性(海難救助、山岳救助など)を獲得するシステムを持っていることが日本との違いであると指摘。日本の消防団も社会に対してもっと働きかけをし、その機能を高めていく必要があると強く訴えていました。
こんな熱い想いを持った団員のいる街は、きっと素敵な街に違いない 。今日の聴衆は消防団関係者ばかりでしたが、市民の皆さまにも是非お伝えしたいような内容でした。
そしてまた、いろいろお話を聞いて、消防団活動に秘められた新しい可能性を大いに感じたわけです。大切な基本活動に加えて、発想をやわらかくした「+α」を加えていくことで、地域のなかでの存在感がより大きくなるような気がしました。
貴重な会に、まだ経験の浅い私が参加させていただいたことに感謝です。大変勉強になりました。